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お知らせ2011.09.21
海洋深層水の豆知識!第114回(深海を流れる海水)
海と聞いて、まずイメージするのは何でしょう。
まぶしい太陽の光を受けてマリンブルーに輝く海面と、その海面をさざめく白波、
海面下では多くの魚たちが元気に泳ぎ回り、海藻が繁茂し、カニやエビが岩場を
うろつく、そんな光景でしょうか。
確かに、海にはそうした一面もあります。しかし、それはあくまで大陸棚と呼ばれる
沿岸海域のごく表層でみられる光景であって、海のすべてではありません。
大陸棚より沖合の、海面下200メートル以深には、まったく別の世界が存在します。
この世界を形づくっているのが、海洋深層水なのです。
水深200メートルの海中は、太陽の光がほとんど差し込まないブルーライトの世界です。
深度が進むにつれて、さらに深い闇が広がっていきます。
太陽光が届かないということは、海中の生命活動の礎となる植物プランクトンが光合成
できないことを意味します。つまり、そこでは植物プランクトンが増えることはほとんど
ないということです。
また、太陽熱も届かないために、200メートル以深の海水は水温も低く、表層の海水の
ように季節で温度が変化することはありません。海の平均水深が約3800メートルである
ことを考えれば、海の大部分はそうした光合成のできない、静かで冷たい闇の世界という
ことになります。
実は、まさにこの不気味とも思える環境が、海洋深層水を「特別な海水」
へと変化させる原動力となっているのです。


